新NISAでいくらになる?金額・利回り・目標別にシミュレーション

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新NISAでの資産運用を考えた時に、どのくらいの金額を運用すれば〇年後にどのくらいの貯まるのか、気になるところでしょう。

それぞれの生活や将来設定により、毎月〇万円ずつ、△年後に〇〇円程度は準備しておきたい、など希望する運用額がありますね。

この記事では、新NISAを活用した金額別、利回り別、期間別のシミュレーションをしています。

みゆ

自分に合った資産運用ができるよう参考にしてくださいね!

この記事を書いた人

この記事を書いている私は元メガバンク行員でお客さまのお金に関するお悩みの対応をしていました。家計を見直して資産を増やすためのお金の知識をお伝えします。

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新NISAを含む投資の利回りは複利利回り

新NISAを含む投資の利回りは複利利回りです。

「利回り」は投資金額に対する利益の割合を示す指標です。

年利回りとは1年間の平均利回り

利回りは1年間の平均利回り(年利回り)を計算します。 

利益÷投資金額×100=利回り(%)

この利回り計算では投資期間が違う場合は比較できなくなります。

そのため異なる投資期間の場合の比較でもわかるよう、1年間の平均利回りを計算します。

計算方法は「単利」と「複利」があります。

単利と複利の違い

金利の計算には「単利」と「複利」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

引用元:レゾナンス

「単利」とは投資元本に利子がつくことです。

同じ元本をもとに計算(元本×利回り)して利子が決まります。

いっぽう「複利」は投資元本と受け取った利子が合算されて利子がつきます。

利子に対しても利子が発生する計算{(元本+前年の利子)×利回り}のため、毎回受け取る利子の金額が増えていきます。

単利商品の例
複利商品の例
  • 単利型の定期預金
  • 国債・社債
  • 分配金を受取るタイプの投資信託など
  • 複利式の定期預金
  • 株式
  • 再投資型の投資信託など

長い目で見ると複利は単利に比べ、資産の増える幅が大きくなります。

投資の利回りは「複利利回り」

投資の利回りは「複利利回り」を指すことが多く投資をするうえでは欠かせない計算方法です。

複利の計算は複雑になるためシミュレーションサイトを利用して計算するとわかりやすいです。

計算式

元本100万円、年率4%、20年間複利運用の場合

100万円×(1+0.04)20=219万1123円

みゆ

計算が面倒なので金融庁の資産運用シミュレーションや他のアプリを活用しましょう!

複利効果は重要

長期で資産運用をする場合は複利の効果は絶大です。

元本の金額が増えるため、金利が変わらなくても利子は毎年増えていきます。

「お金がお金を生む」「お金に働いてもらう」と言われるのはこの複利効果を表現しています。

シミュレーションの前に考えること

投資シミュレーションをするときの基本的な項目が4つあります。

実際に運用をすることをイメージしてシミュレーションしましょう。

投資シミュレーションは利益に対して税金を計算していないため、非課税投資の新NISAの場合活用しやすくなります。

投資金額を考える

どのくらいの金額を投資に回せるのかを考えましょう。

資産を増やすためとはいえ、異常な節約生活や無理な金額設定をすると長い期間投資ができなくなるからです。 

毎月の生活費や数カ月分の必要経費を計算し、それ以外の金額で投資に回す金額を決めましょう。

投資期間を考える

いつまでにいくら必要かを考えて投資期間を決めましょう。

よくある投資目的

・家を買うための資金

・子どもが大学進学するための資金

・自分たちの老後資金など 

投資をする目的を決めることで何年先に資金が必要になるかを理解することで、その投資期間から逆算して投資する金額も明確になるからです。

投資利回りを考える

想定利回りの年率が何%くらいが良いのか考えてみましょう。 

投資リスクや投資する商品を決める目安になるからです。

最新の対象商品一覧は金融庁HP「つみたてNISAの対象商品」に記載されています。

投資信託協会の「NISA成長投資枠の対象商品」のページでは「各運用会社が税法上の要件を踏まえて成長投資枠の対象と判断した商品について、投資信託協会に届け出を行ったファンドリスト」が公開されています。

多くの投資商品があるので自分に合った商品を絞っていきましょう。

目標金額を考える

どのくらいの金額を目標にしているのか考えましょう。 

ただ漠然と投資を続けても長続きしないからです。 

投資商品を決めるときの目安にもなるので、目標金額をざっくりでもいいので決めて始めると選びやすくなります。

以上4点を自分のライフスタイルなどを考えて決めていき、シミュレーションをしていきましょう。

新NISA「投資金額」でのシミュレーション

毎月の積み立て金額別でシミュレーションします。

ただしシミュレーションは実際の投資とは異なります。

積み立てる金額によっては新NISAの限度額上限を上回る試算もあるので、上限に達する期間や上限に達した後にどうするかを解説しています。

投資成果を示唆、保証するものではありませんので参考までにお読みください。

毎月1万円積み立てのシミュレーション 

毎月1万円をつみたて投資した場合のシミュレーションです。

想定利回り3%想定利回り5%想定利回り7%
10年140万円(120万円)155万円(120万円)173万円(120万円)
20年328万円(240万円)411万円(240万円)521万円(240万円)
30年583万円(360万円)832万円(360万円)1,220万円(360万円)

※(かっこ)内は積み立てた元本です ※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています

長い期間運用することで起こる複利効果がよくわかります。

毎月3万円積み立てのシミュレーション 

毎月3万円をつみたて投資した場合のシミュレーションです。

想定利回り3%想定利回り5%想定利回り7%
10年419万円(360万円)466万円(360万円)519万円(360万円)
20年985万円(720万円)1,233万円(720万円)1,563万円(720万円)
30年1,748万円(1,080万円)2,497万円(1,080万円)3,660万円(1,080万円)

※(かっこ)内は積み立てた元本です ※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています

毎月5万円積み立てのシミュレーション

毎月5万円をつみたて投資した場合のシミュレーションです。

想定利回り3%想定利回り5%想定利回り7%
10年699万円(600万円)776万円(600万円)865万円(600万円)
20年1,642万円(1,200万円)2,055万円(1,200万円)2,605万円(1,200万円)
30年2,914万円(1,800万円)4,161万円(1,800万円)6,100万円(1,800万円)

※(かっこ)内は積み立てた元本です ※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています

新NISAのつみたて投資枠は1,800万円なので5万円を30年間積み立てると限度額の上限になります!

毎月10万円積み立てのシミュレーション

毎月10万円をつみたて投資した場合のシミュレーションです。

想定利回り3%想定利回り5%想定利回り7%
10年1,397万円(1,200万円)1,553万円(1,200万円)1,731万円(1,200万円)
20年3,283万円(2,400万円)4,110万円(2,400万円)5,209万円(2,400万円)
30年5,827万円(3,600万円)8,323万円(3,600万円)12,200万円(3,600万円)

※(かっこ)内は積み立てた元本です ※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています

新NISAの限度額上限に達した場合は

・課税口座で投資を続ける

・iDeCoを活用する

など別の方法を考えていきましょう。

新NISAのつみたて投資枠は1,800万円なので10万円を積み立てた場合は15年で上限額になります!

新NISA「利回り」でのシミュレーション

「利回り」から考える投資シミュレーションをしてみます。

ただしシミュレーションは実際の投資とは異なります。

投資成果を示唆、保証するものではありませんので参考までにお読みください。

想定利回り年率3%でのシミュレーション

年率3%を想定した場合のつみたて投資シミュレーションです。

年率3%・毎月3万円・20年間投資をしたとき

年率3%・毎月3万円・20年間投資をしたときのシュミレーション表

引用元:金融庁シミュレーション

年率3%・毎月3万円・20年間投資をした場合は約985万円の資産成果を想定できます。

内訳は投資金額は720万円、運用利益は約265万円です。

老後資金と考えた場合、退職金と合わせると希望金額が準備できます。

想定利回り年率5%でのシミュレーション

年率5%を想定した場合のつみたて投資シミュレーションです。

年率5%・毎月3万円・20年間投資をしたとき

年率5%・毎月3万円・20年間投資をしたときのシュミレーション表

引用元:金融庁シミュレーション

年率5%・毎月3万円・20年間投資をした場合は約1,230万円の資産成果を想定できます。

内訳は投資金額は720万円、運用利益は約513万円です。

想定利回り年率7%でのシミュレーション

年率7%を想定した場合のつみたて投資シミュレーションです。

年率7%・毎月3万円・20年間投資をしたとき

年率7%・毎月3万円・20年間投資をしたときのシュミレーション表

引用元:金融庁シミュレーション

年率7%・毎月3万円・20年間投資をした場合は約1,560万円の資産成果を想定できます。

内訳は投資金額は720万円、運用利益は約843万円です。

年率7%の運用商品はリターンも大きいですがリスクも大きいことも理解しておきましょう

新NISA「目標金額」でのシミュレーション 

目標金額でシミュレーションをした場合は、想定年率や毎月の積立金額は変わります。

ただしシミュレーションは実際の投資とは異なります。

投資成果を示唆、保証するものではありませんので参考までにお読みください。

みゆ

自分の生活やライフプランを想像しながら確認してみましょう

目標金額500万円でのシミュレーション

目標金額が500万円の場合、毎月の必要投資金額です。

利回り3%(年率)利回り5%(年率)利回り7%(年率)
10年3万3千円3万3千円2万9千円
20年1万6千円1万3千円1万円
30年9千円7千円5千円

※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています

「〇〇年後に500万円準備しておきたい」と具体的に金額や時期が決まっている場合、利回りや毎月の積立投資額を調整することで対応可能です。

目標金額1,000万円でのシミュレーション

目標金額が1,000万円の場合、毎月の必要投資金額です。

利回り3%(年率)利回り5%(年率)利回り7%(年率)
10年7万2千円6万5千円5万8千円
20年3万1千円2万5千円2万円
30年1万8千円1万3千円9千円

※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています

老後資金と考えた場合、退職金と投資で運用した1,000万円があることで対応可能です。

制度を活用することを考えると長期運用が好ましいですが、比較的低い想定利回り3%でも積立金額を調整すると間に合います。

目標金額2,000万円でのシミュレーション

目標金額が2,000万円の場合、毎月の必要投資金額です。

利回り3%(年率)利回り5%(年率)利回り7%(年率)
10年14万4千円12万9千円11万6千円
20年6万1千円4万9千円3万9千円
30年3万5千円2万5千円1万7千円

※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています

目標金額が2,000万円の場合は新NISAの枠内で達成可能です。

老後資金でよく2,000万円といわれていますが、新NISAの活用で十分対応可能といえます。

目標金額5,000万円でのシミュレーション

目標金額が5,000万円の場合、毎月の必要投資金額です。

利回り3%(年率)利回り5%(年率)利回り7%(年率)
10年35万8千円32万2千円28万9千円
20年15万3千円12万2千円9万6千円
30年8万6千円6万1千円4万1千円

※上記の表は税金を含んでいません ※金額は1万円未満を四捨五入しています※投資元本が上限額の1,800万円を超える場合は赤字になっています

5,000万円の資産をつくるためには長期で高い利回りでの運用が必要です。

新NISAだけでの達成は難しくなるので、課税口座での投資やiDeCoを活用しながら資産形成を考えてみましょう。

目標金額が決まっていていつまでに必要か具体的な希望がある場合は、より現実的なシミュレーションができて確認しやすくなります。

新NISAを最速で満額投資するにはどうするか 

新NISAを活用して限度額1,800万円を満額投資するためにはどうすればよいでしょうか。

年間投資上限額は360万円

新NISAの年間投資上限額つみたて投資枠120万円成長投資枠240万円合計360万円です。

つみたて投資枠成長投資枠
非課税保有限度額1,800万円
(成長投資枠と併用も可能)
1,200万円
(つみたて投資枠も併用すれば1,800万円)
年間投資枠120万円240万円
投資対象商品長期積立・分散投資に適した投資信託上場株式・投資信託(除外条件あり)

非課税保有限度額は1,800万円で年間投資枠は360万円なので、最速5年で満額投資できます

つみたて投資枠:年間120万円(年2回は積み立てる必要がある)

成長投資枠:年間240万円

最速で満額投資するためには、積立投資枠と成長投資枠を併用して運用します。

つみたて投資枠だけと成長投資枠の併用することで最速5年間で限度額上限になります

一括で1800万円満額投資

新NISAの投資限度額は1,800万円ですが一括で限度額の投資はできません

年間投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円の合計360万円です。

資産が1,800万円すでにお持ちで投資をしたい場合は、5年間に分けて新NISAの口座で運用するか課税口座での投資になります。

新NISAでは一括で満額投資はできないのでご注意ください。

投資シミュレーション3つの注意点

投資シミュレーションを参考にするときの注意点を3つお伝えします。

シミュレーションはあくまでも予想

投資シミュレーションはあくまでも参考資料程度にとどめましょう。

想定利回りもあくまでも想定であり、投資を始めてから様々な状況で利率は変動するためシミュレーション通りにはならないからです。

良い結果になることもありますが、その反対になることもあります。

万が一の場合をいつも考えて運用し、シミュレーションを過信しすぎないようにしましょう。

長期分散投資は必要

リスクを減らすために長期運用、分散投資を心がけましょう。

利回りの変動や投資商品の特徴もふまえて、想定外の事態を避けるための工夫が必要だからです。

新NISAは非課税投資ができる制度なので長期運用でコツコツ積上げ、値動きの違う投資商品に分散して投資するなどの工夫が必要です。

自分でできる範囲の目標

自分で投資できる範囲を考え、その条件に合ったシミュレーションを参考にしましょう。

シミュレーションは実際の投資とは異なります。

自分で投資できない金額やリスク度外視の想定利回りで算出しても、実現不可能の予想金額になります。

シミュレーションを参考にして実際に投資できる目標を立てていきましょう。

まとめ

自分らしい運用ができるように投資シミュレーションを活用する方法があります。

基本的に投資は複利で計算されます。

シミュレーションを行うときは「いくら投資できるか」「いつまでにいくら必要か」など考えていきましょう。

自分の状況や資産の増減をシミュレーションで可視化することで、運用のイメージができます。

ただしシミュレーションは実際の投資とは違います。

実現可能な目標をたてたり極端に増えると考えるような危険な運用はしないようにしましょう。

シミュレーションを過信しすぎず自分のライフプランと照らし合わせて、新NISAを活用しながら資産形成をしていきましょう。

本ページの内容は公開日時点での情報となります。法令や情報など新たに追加され更新されている場合がありますので、最新情報をお確かめいただくようお願いいたします。

新NISAいくらになる?投資シミュレーション

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